厚木市立病院

厚木市立病院運営審議会委員委嘱式及び令和元年度第3回厚木市立病院運営審議会会議録概要

1 日時

令和元年10月30日(水)午後2時00分から午後3時30分まで

2 場所

A棟2階大会議室

3 出席者

<厚木市立病院運営審議会委員>

7人

<厚木市立病院>

病院事業管理者、病院事業局長、院長補佐、副院長、
経営管理課長、病院総務課長、施設用度課長、
患者支援センター長、医事課長、医事課担当
経営管理課経営担当係長、経営管理課担当、
経営管理課経理担当係長

 

4 委嘱式概要

委員に対して病院事業管理者から委嘱状の交付を行った。

5 会議概要

(1)平成30年度厚木市病院事業会計決算について

資料1に基づき経営管理課長説明。

委員: P18病院事業報告書の中で、「一般会計からの繰入金は、昨年度より32,949千円減少し、1,039,359千円」となっている。一方でP30の事業収入の増減をみると、長期前受金戻入額が51,718千円増加している。長期前受金戻入額とは何か。将来的に増えるものか。これが増えることによって補助金が減るものなのか。私には補助金等の減額分を長期前受金戻入額で調整しているように見える。
 病院事業局長: 当院は自治体病院であるため不採算医療や政策的医療(感染症対策など)について、市の一般会計から負担する旨総務省の規定がある。一方補助金は臨床研修の指定病院になっているのでその補助金や、感染症の病床6床の空床補償。そういった諸々の補助金を国や神奈川県からもらっている。長期前受金戻入額については、以前に購入した医療機器等についての減価償却分を収益化するという形だけのもので現金を伴わない。償却が終われば減っていく。年度毎に機器の更新は必要なので、この科目が全くなくなるということはない。2期目の工事の時に3テスラのMRI等高額な機器を購入し、その分の減価償却費を収益化したため今年度は増えている。

 

委員: P31の事業費に関する事項について。給与費が47.6%に抑えられているが、P38の委託料がかなり高い。この委託料は人件費的なものが多いのか。また、P31の給与費には市から出向してきた職員のものも含まれているのか。
病院事業局長: 給与費の47.6%というのはあくまでも病院事業費用を100%とした給与費の割合である。一般的に言われる人件費率は医業収益に対する人件費の割合。当院の人件費率について平成30年度は56%程度。委託料はブランチラボや患者給食などがあり人件費としては出てこない。市から出向している職員の給料もこの給与費の中に入っている。

 

委員: P28の入院料金収入が前年に比べて増えているが、P26の診療科毎の患者数の内訳をみると、一般的に単価の高そうな診療科の患者数が減っているように感じた。その中で入院単価が上がった要因として考えられることは何か。例えば平均在院日数が要因なのか。

P32 イ機械備品関係の「総合医療情報システム更新」があるが、これについて大きな効果は表れているのか。

 医事課長: 「総合医療情報システム更新」の効果について。この他に「画像管理システム」、「眼科診療支援システム」も昨年度併せて更新した。システムは年数が経つと急な故障も考えられるため、通常5~6年で更新している。当システムについては7年目ということで今年の2月に更新した。パソコンも一部更新しポテンシャルも上がった。大事な患者さんのデータを扱うものなので、急な故障が起きないよう更新したもの。次回も7年後に更新する予定。
病院事業局長: 入院収入について。実患者数は平成29年度が8,842人、平成30年度が8,867人と増えている。しかしながら平均在院日数が0.1日短くなったため、延べ患者数が前年比で1,252人減った。各診療科においても平均在院日数が短くなった。包括医療では在院日数が短かくなれば1日の単価は高くなるものと考えている。単価が高くなった診療科について、循環器内科が8万円超、外科7万円超、脳外6.5万円超となった。主に手術やカテーテルをやっている科の単価が高い。高度急性期医療を担う病院として検査・手術を中心に行い、一定の医療の提供ができたことで単価の増加に繋がったものと考える。

 

(2)第2次厚木市立病院経営計画の見直しについて

資料2に基づき経営管理課長説明。

委員: 見直しの方針のところにある「断らない体制」を確立させることで、それぞれの目標が叶えられるものなのか。
病院事業局長: 県立病院から市立病院になった時には15診療科からスタートした。新病院の開設に併せてサブスペシャリティを入れた27診療科に拡大した。できるだけ専門性の高い医療の提供を目指している。かかりつけの患者を断らないというのは主に救急の関係。現在の救急体制が24時間すべて受けられる状況ではなく、他の病院にはご迷惑をおかけしている。そういったところをふまえての方針。医療の質を高めることによって、患者さんに信頼して来ていただけるような医療体制を作っていく。また、国で進めている機能分化において、クリニックと当院との機能分化をしっかり行い、症状の安定した患者さんは地域に戻していく。そういった中で患者数や単価の見直しをかけている。
委員: 患者を入れるために高度な医療をどんどん入れていくということか。
病院事業局長: 当院は慈恵会医科大学から医師を派遣して頂いていることから、ステンドグラフト治療や脳血管固有の治療、内科と外科がコラボレーションした治療など大学に準じた質の高い医療を提供することができる。今後はこういった面をアピールしていきたい。

 

委員: 入院診療単価の目標設定は各科の単価を決めて、それに対する入院人数を計算した上での金額なのか。それとも入院収入からの割り算で設定しているのか。
経営管理課長: 全体を見て設定した。各診療科においては毎月単価が出ており、一旦考慮するが、単価目標は医業収益全体を考えて算出した。
委員: 大学並みの診療科を増やして診療単価を増加させることについて、あまりやりすぎると地域支援医療病院としての役割がないがしろになる恐れがあるのではないか。
病院事業局長: あくまでも大学並みの診療も行えるということで、当然医療需要がなければあっても無駄であり、地域によって色々なファクターがある。一般的な中での質の高い医療の提供を目指す。厚木市においての自治体病院ということで、医療ニーズにあった治療を提供していく。その中でスタッフや医療機器を揃えていかなければいけない。地域医療構想の中で4つの機能分化をどうするか。病床の再編をどうするか。市立病院としての立ち位置を確立していきながら、地域の医療に貢献していきたい。

 

委員: 救急患者の受け入れに関して課題があるという話があったが、それに対しての課題解決についてはどうしていくのか。
病院事業局長: 今年位から患者のニーズに必ずしもお答えできていない状況。昼間は全ての診療科に医師が揃っているので多くの場合はお受けできる。しかしながら休日と夜間帯は病棟の当直医と救急医が兼ねている状況。内科系は一人、外科系が2人、産婦人科一人、小児科一人、午後8時までは内科医が少し残っている状況。しかしながら例えば内科系と言っても内科と循環器内科など色々な診療科があり全ての患者をその時の当直医師が診られるわけではない。オンコールを強化してできるだけ断らない体制を検討している。働き方改革も含めて検討しなければいけない。

(3)地域医療支援病院承認要件報告について

資料3に基づき医事課長説明。

委員: 放射線治療の共同利用とはどういうことを共同利用と言うのか。
医事課長: 共同利用の運営要綱というものがあり、その中の項目のうちの一つに放射線治療(リニアック)がある。
委員: クリニックから紹介された外来の患者を診るときに共同利用ということになるのか。
医事課長: そうです。

 

(4)その他

経営管理課長: 次回の運営審議会は来年の2月頃を予定している。

 

委員: 先日の台風では、災害拠点病院としてどのような体制だったのか。地震の場合は予測できないが、今回の台風のように災害が起きる可能性がある時の病院の対応はどのようなっているのか。
今年の鮎まつりで10名くらい熱中症になった患者がいて、消防隊が市立病院に搬送を依頼したところ断られ、別の病院に行ったようだ。市のイベント実施時に市立病院としての体制などは考えないのか。
病院事業局長: 台風について。大災害が起きる可能性や警報が出た時には、本庁舎において市長が本部長となる災害対策本部が立ち上げられる。城山ダム放流の知らせを受けて、直ちに病院に戻り災害対策本部を立ち上げた。その中で職員の参集状況を確認したりした。市が主催するイベントに関しては、事前に協力依頼がくる。それに合わせた医療体制を取っている。その中でも他の救急患者がいる場合もあるため、全てを受けることができない。
委員: 市同士でやっていることであり、日にちも前もってわかっているのだから、その日だけでも医師や看護師を待機させることはできないのか。
病院事業局長: 必要に応じてやってはいる。
委員: もっと大規模なことが起きた時でも、今のところ積極的に何もできないということか。
病院事業局長: 大災害については院内で災害対策本部を設置して本部長を中心に対応する。ただ、医師は慈恵医大から派遣されていることから住まいが遠方のため、すぐに来られないということは課題の一つと考えている。
委員: 鮎まつりなどのイベントの時にも、遠方に住んでいる医師が多くて診られないということには疑問に感じる部分がある。
委員: できれば来年度からは検討してほしい。

 

 

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