緩和ケア
令和3(2021)年1月「緩和支持外来」を開設!
患者さんやご家族の心に寄り添う緩和ケアを心掛けています。
皆さんが思う「緩和ケア」とはどのようなものでしょうか。「終末期医療」や「ホスピス」「緩和ケアは最期に受けるケア」と思われていませんか。「緩和ケア」には誤解が多く、抗がん剤などの薬が効かなくなった末期のがん患者さんへのケアだと思っている方がまだまだ多いというのが現状です。「緩和ケア」は、重い病を抱える患者さんをはじめ、そのご家族一人一人の身体や心などが抱えるさまざまなつらさを和らげ、より豊かな人生を送ることができるように支えます。がんと診断されたときから行う、身体的(からだ)・精神的(こころ)な苦痛を和らげるためのケアです。
「緩和ケア」の主な内容
- がん治療の初期段階から、外科手術、化学療法、放射線治療などと連携しながら、緩和ケアを行う。
- 痛みやその他の苦痛となる症状を緩和する。
- 生活の質(クオリティ オブ ライフ;QOL)を向上させ、前向きに生きるちからを支える。
がんと診断された患者さんには、がんによる病気の症状の他に、痛みや身体のつらさ、だるさなどのさまざまな身体的(からだ)な症状、不安や不眠、気分の落ち込み、悲しみなどの精神的(こころ)な苦痛を経験される方がいます。
当院では、がん治療を行う全ての患者さんやご家族を支えるため、身体的(からだ)な痛みや心理・社会的な苦痛に対して、がん治療の初期段階から「緩和ケア」の提供を心掛けています。
多職種からなる専門的知識を有する緩和ケアチーム
当院の緩和ケアチームは、
- 医師(日本緩和医療学会認定医)
- 薬剤師(緩和薬物療法認定薬剤師、がん薬物療法認定薬剤師、外来がん治療認定薬剤師)
- 看護師(がん相談支援センター看護師)
- 理学療法士など
多職種からなり、高度な専門的知識を有しています。さまざまながん治療の局面で起こる患者さんやご家族の身体的(からだ)・精神的(こころ)な苦痛を和らげる「緩和ケア」に取り組んでいます。
令和3(2021)年1月「緩和支持外来」を開設!
令和3(2021)年1月から「緩和支持外来」を開設し、入院患者さんだけではなく外来患者さんに対しても、切れ目のない「緩和ケア」を提供しています。主治医と連携しながら、「緩和ケア」をはじめとする支持療法について相談や提案することで良質な「緩和ケア」を提供します。
緩和ケアチームが一丸となって、患者さんやご家族の心に寄り添えるように心掛けています。
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
当院では、患者さんやご家族に対し、必要に応じてアドバンス・ケア・プランニング(ACP)を含めた意思決定支援を提供します。
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは
将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、患者さんを主体に、そのご家族や近しい人、医療・ケアチームが、繰り返し話し合いを行い、患者さんの意思決定を支援するプロセスのことです。患者さんの人生観や価値観、希望に沿った、将来の医療及びケアを具体化することを目標にしています。
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了者
(2023年4月現在)
お問い合わせ
緩和ケアチーム | 担当:渡部・小髙(こだか) 電話番号: 046-221-1570(代) 受付時間:月~金曜日(祝日・年末年始をのぞく)8:30~17:00 |
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